特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《上部消化管領域》
消化管運動賦活薬:慢性症状に対して
阿川 周平
1
,
二神 生爾
1
Shuhei AGAWA
1
,
Seiji FUTAGAMI
1
1日本医科大学武蔵小杉病院消化器内科
キーワード:
消化管運動賦活薬
,
慢性胃炎
,
機能性ディスペプシア
Keyword:
消化管運動賦活薬
,
慢性胃炎
,
機能性ディスペプシア
pp.249-252
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_249
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Summary
▪Helicobacter pylori除菌療法の定着と若年世代のH. pylori感染率の低下,生活レベルの向上とQOLへの関心の高まり,そして複雑な社会によるストレスによって,以前と比較し機能性消化管疾患(FGIDs)患者が増加している.
▪P-CABをはじめとする新規の酸分泌抑制薬の進歩により,消化器症状の改善を多くの症例で認めているが,一部症例では依然として慢性的な消化器症状が残存してしまっている.
▪消化管運動賦活薬は多岐にわたる作用機序があり,臨床現場において症状改善に有用である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018