特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
NAFLD/NASH診療の今後の展望
NAFLD/NASH治療における減量手術のエビデンスと展望
-~外科医の参入はイノベーションとなるか?~
関 洋介
1
,
笠間 和典
1
,
柿崎 暁
2
Yosuke SEKI
1
,
Kazunori KASAMA
1
,
Satoru KAKIZAKI
2
1四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター
2群馬大学医学部附属病院消化器・肝臓内科
キーワード:
減量手術
,
バリアトリックサージェリー(bariatric surgery)
Keyword:
減量手術
,
バリアトリックサージェリー(bariatric surgery)
pp.1377-1383
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1377
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Summary
▪世界的な肥満人口の増加に伴い,メタボリックシンドロームの肝臓における表現型であるNAFLD/NASHの患者数も増加している.
▪治療のfirst lineは内科治療(生活習慣改善による減量,インスリン抵抗性治療薬)であるが,減量効果を長期間持続させることは,大部分の患者で困難である.
▪外科治療(減量手術,bariatric surgery)は,高い減量効果,肥満関連疾患改善効果,長期効果が示されており,本邦においても一部の術式は保険収載されている.
▪高度肥満患者のNAFLD/NASHに対しても,高い改善効果(組織,血液マーカー)が示されている.
▪効果のメカニズムとして,体重減少に伴う二次的効果に加えて,手術自体による直接効果が考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018