特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
NAFLD/NASH診療の今後の展望
GLP-1受容体作動薬は治療候補となるか?
中出 幸臣
1
Yukiomi NAKADE
1
1愛知医科大学内科学講座肝胆膵内科
キーワード:
NAFLD
,
NASH
,
GLP-1受容体作動薬
,
減量
Keyword:
NAFLD
,
NASH
,
GLP-1受容体作動薬
,
減量
pp.1373-1376
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1373
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Summary
▪GLP-1受容体作動薬は近年肥満を有する糖尿病患者に対する有効な治療薬として使用されている.
▪これまでにGLP-1受容体作動薬はliraglutide,exenatideをはじめlixisenatide,さらには長時間作用型のalbiglutide,dulaglutid,semaglutideが開発され,現在本邦では5種類のGLP-1受容体作動薬が使用可能である.主な副作用は食欲低下,吐き気といった消化器症状である.
▪いずれのGLP-1受容体作動薬も血糖降下作用の他に減量効果が認められており,とくにliraglutideは本邦および海外でNAFLD/NASHに対する有効性が報告されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018