焦点 人間—環境系の看護研究・2
研究
病棟の音環境が患者に与える影響
野村 明美
1
,
藤田 せつ子
1
1横浜市立大学医学部付属高等看護学校
pp.532-543
発行日 1991年10月31日
Published Date 1991/10/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900052
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はじめに
望ましい療養環境の条件の1つは,心身の安静が保てることであり,騒音のない静かな環境も大切な要素である。健康障害をきたした人々は,健康時に比べて音に対する感受性が敏感であり,不快な音が疾病の回復を阻害していることも十分考えられる。しかし音環境の視点から病院をみると,一斉呼び出しの院内放送やワゴン車の移動音,救急車のサイレンなど安静を妨げる音が多いことに気付く。そこで今回,病棟の音環境の実態とそれが患者に与える影響について,1985年から1990年までの調査をもとに,病棟の音環境の経年変化を中心に分析・考察した。
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