特集 Stanford A型急性大動脈解離の外科治療
特集「Stanford A型急性大動脈解離の外科治療」によせて
小野 稔
1
1東京大学心臓外科
pp.3
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu79_3
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わが国のStanford A型急性大動脈解離の手術成績は,国際的なレベルから見て非常に優れている.2023年の日本胸部外科学会学術調査では,Stanford A型急性大動脈解離に対する手術は7,120例に施行されており,上行限局2,085例,弓部を含む手術2,521例,基部置換を含む手術422例であった.病院死亡率は10.1%であった.手術成績が安定してきたことにより,特に若年患者を中心に,残存解離腔をできる限り残さないようにして遠隔期大動脈関連合併症を回避するための手技が一般化しつつある.このために,オープンステントグラフト併用あるいはカテーテルステントグラフト挿入を後日追加する手技が増加している.

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