連載 未来の専門医を育てる!
秋田大学胸部外科の指導法―本道「君子は本を務む.本立ちて道生ず」
今井 一博
1
K. Imai
1
1秋田大学胸部外科
pp.324-326
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu78_324
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秋田大学医学部は,大戦後の疲弊と相まって立ち遅れた秋田の医療・医師不足を憂いた県民が一丸となって国を動かし,1970年に戦後はじめての国立大学医学部として新設された.今も秋田市「本道(発祥地の俗称)」にある秋田大学医学部附属病院は,当初医学部らしい設備は皆無であったが,教官たちは新しい歴史を創る意欲とバイタリティにあふれ,少しずつ環境が整備され,当時の医学生たちはそれに必死に食らいついた.その情熱や粘り強さが原動力となり,現在の「秋田モデル」ともいわれる医療教育がある.

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