書評
『内視鏡下縫合・結紮手技トレーニング[Web動画付](改訂第2版)』
星川 康
1
1藤田医科大学医学部呼吸器外科
pp.678
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_678
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- 文献概要
本書は2023年12月に出版された.本書の初版は,トレーニングボックスを用いたトレーナーによる直接指導で縫合・結紮手技の基本動作を教習することにより,若手外科医が内視鏡手術の基礎となるhand-eye coordinationや両手の協調運動を習得することを目的に,2005年3月~2016年3月に150回開催された日本内視鏡外科学会の内視鏡下縫合・結紮手技講習会のテキスト内容をベースとしたものである.詳細な説明,講習会では説明しきれなかった部分の動画,エキスパートによる縫合・結紮のコツの解説が盛り込まれたたいへん魅力的で実用的なもので,当時の日本内視鏡外科学会教育委員会委員長である黒川良望先生の編集により作成された.初版の出版から7年を経て,内視鏡手術は手術支援ロボットなど医療機器のめざましい開発・導入により新たな時代を迎えた.一方で,2020年に世界を襲った新型コロナウイルス感染症の影響により,内視鏡下縫合・結紮手技講習会の開催が不可能となり,新たに遠隔での講習会も開催された.
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