増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
1章 縫合・吻合法の基本
結紮(糸結び)の方法—内視鏡下
内藤 剛
1
,
牛久 秀樹
2
,
横井 圭悟
1
,
古城 憲
1
,
田中 俊道
1
,
三浦 啓壽
1
,
田島 弘
3
,
山梨 高広
1
,
佐藤 武郎
1
,
海津 貴史
3
,
細田 桂
2
,
山下 継史
2
,
隈元 雄介
3
,
比企 直樹
2
Takeshi NAITOH
1
1北里大学医学部 下部消化管外科学
2北里大学医学部 上部消化管外科学
3北里大学医学部 一般・小児・肝胆膵外科学
キーワード:
縫合結紮
,
平結び
,
スリップノット
,
外科医結び
Keyword:
縫合結紮
,
平結び
,
スリップノット
,
外科医結び
pp.28-31
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213106
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内視鏡下手術の適応拡大に伴い,さまざまな術式が行われるようになってきたが,一方で外科医にはより高度な技術が要求されるようになってきた.術式の多様化に伴い,従来の自動縫合器や吻合器では対処不可能な縫合や吻合の手技が必要とされる場面も多くなってきている.内視鏡下における縫合・結紮手技は,その煩雑さゆえ敬遠されがちであるが,手術適応の拡大にあたっては是非修得しておきたい手技の一つである.内視鏡手術における結紮法は,体外結紮法と体内結紮法に大きく分かれるが,体内結紮法は汎用性が高くさまざまな状況で応用可能であるため,日本内視鏡外科学会主催の「内視鏡下縫合・結紮手技講習会」でも,主に体内結紮法の習得を目的としている.
体内結紮でよく使用される結紮法は,平結び(square knot)(図1a)とそれに続くスリップノット(slip knot)(図2),あるいは外科医結び(surgeon's knot)である1〜3)(図1b).ここでは「平結び〜スリップノット」の手技と「外科医結び」の手技を解説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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