書評
内視鏡外科における縫合・結紮法―トレーニングからアドバンスト・テクニックへ
白石 憲男
1
1大分大学・第1外科
pp.923
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100417
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1990年,わが国に腹腔鏡下胆囊摘出術が導入されて以来,内視鏡下手術は急速に普及し,その適応が拡大されてきた。これは,体に優しい「低侵襲手術」が,国民の福祉に貢献すると期待されているからである。しかしながら,その手術手技は従来の開腹手術と異なり,モニター下の鉗子操作であるため,外科医のトレーニングが必要である。
内視鏡下手術操作の中で最もトレーニングが必要な操作の一つに縫合や結紮操作が挙げられる。そのため,日本内視鏡外科学会の技術認定医制度においても縫合・結紮操作の提示が必須の要件とされている。内視鏡外科における縫合と結紮法のコツが理論的に示された本書は,そのような時代にマッチしたテキストブックと言える。
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