胸部外科医の散歩道
極寒の八ヶ岳山荘で過ごす極上の時間
淺村 尚生
1
1東京歯科大学法人事務局
pp.634
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_634
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- 文献概要
2023年3月に,慶應義塾大学を無事,定年退職しました.私の外科医現役期間はちょうど40年でありましたが,そのうち28年を国立がん研究センターで,12年を慶應大とその関連施設で過ごすこととなりました.2023年4月からは東京歯科大学に移り,大学と市川総合病院の運営とを担当しています.振り返ると,朝7時30分に回診を開始する外科医の生活習慣は国がんで身についたものでしたが,結局最後まで変わることがなかった訳で,若い頃の習慣とは恐ろしいものです.ただ,これが私の外科医としての生涯打率の維持に大きく貢献したことはまず間違いのないところであり,大きな医療事故なく外科医の現役生活を終えることができたことに安堵しています.教室の後輩諸君にも,このことは繰り返し伝えてきたところです.国がんと慶應大という,大変恵まれた陽の当たる施設で国際的な外科医生活を全うできたことには,深く感謝しております.
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