連載 外科医のためのビッグデータ利活用入門
第1回 大規模データ時代のさまざまなデータソースとその利活用
山本 博之
1
,
遠藤 英樹
2
,
隈丸 拓
3
H. Yamamoto
1
,
H. Endo
2
,
H. Kumamaru
3
1東京大学医療品質評価学講座
2慶應義塾大学医療政策・管理学教室
3東京大学医療品質評価学講座
キーワード:
電子カルテデータ
,
レジストリ
,
診療報酬データ
Keyword:
電子カルテデータ
,
レジストリ
,
診療報酬データ
pp.1041-1045
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu76_1041
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近年,臨床疫学研究で利活用可能なデータソースの選択肢が増加してきている.臨床研究者がよい研究テーマを見出しても,利活用可能なデータがなければ,さかのぼってデータ収集から始めねばならず,多くの時間を必要とする.そのため,さまざまなデータソースの存在を理解し,自身の研究仮説に適用可能かを判断できることが,臨床研究者の一つの素養として重要になってきている.本稿では臨床疫学研究で利活用可能なデータソースについて列挙し,その長所・短所,利活用の可能性について概説することを目的とする.
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