1枚のシェーマ
急性心筋梗塞後の急性期中隔破裂
浅井 徹
1
1湘南鎌倉総合病院心臓血管外科
pp.1104
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu76_1104
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急性期後壁型心室中隔破裂を緊急手術した.かねてから考案していた欠損辺縁から離れて,壁全層でパッチ固定する方法を行った(図1).後下行枝に近く並行に右室を切開し,中隔欠損部からパッチを左室へ挿入した.まず脆弱な辺縁をデブリドマンして,欠損周囲を広くカバーするダクロンパッチを準備した.パッチ辺縁にあらかじめ3-0ポリプロピレン糸をかけて,辺縁から15 mmほどに放射状に左室内から外へ出し,自由壁にフェルト,右室側にはもう1枚パッチを固定した.
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