胸部外科医の散歩道
超老人
長田 信洋
1
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 心・血管グループ
pp.1132
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu71_1132
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- 文献概要
今年,私は65歳になり,長年勤めた県立医療センターを定年退職した.自分の中では,“老人”という意識はないが,65歳になると介護保険制度で高齢者(老人)の枠の中に組み入れられる.先日,介護保険の被保険者証(介護を受ける保険証)が配布されてきた.「人は年を重ねるから老いるのではなく,人から老人扱いされるから老けるのだ」という.変な気持ちだ.周りの者からは,「長い間お疲れ様でした」,「退職後は,ゆっくりできますね」など,ねぎらいの言葉が寄せられる.正直いって「おいおい,まだそんな隠居気分にはなっていないぞ」と宣言したくなる.
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