特集 がん薬物療法の看護 ~“意思決定につなぐ力”で実践!~
婦人科がんの薬物療法における意思決定を支える看護 ~卵巣がん 術後補助化学療法(TC療法)を例に~
服部 美景
1
Mikage HATTORI
1
1京都府立医科大学附属病院看護部
pp.53-56
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_53
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疾患,治療,レジメンに関する基本知識
卵巣がんに対するTC療法(パクリタキセル+カルボプラチン療法)は,初回治療や術後補助療法として広く用いられている標準的な化学療法である.
TC療法の治療目標は,術前化学療法では根治手術完遂率の向上などを目的として行われ,術後補助療法では再発を予防することが最大の目標となる1).また,再発や難治性の場合は,腫瘍の進行を抑えつつ,生活の質(quality of life:QOL)を維持しながら延命を図ることが目的になる.
治療の目的や副作用について正確に理解し,患者が自身の価値観や生活背景をふまえて治療選択できるよう支援することが求められる.とくに,副作用のリスクと治療のベネフィットをバランスよく説明し,治療継続や中断,変更といった選択肢に対しても患者の意思決定を尊重できる姿勢が重要である.

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