特集 がん薬物療法の看護 ~“意思決定につなぐ力”で実践!~
胆道がんの薬物療法における意思決定を支える看護 ~進行胆道がん GC療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法を例に~
淺野 耕太
1
Kota ASANO
1
1京都第二赤十字病院外来化学療法センター/がん看護専門看護師
pp.57-61
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_57
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疾患,治療,レジメンに関する基本知識
胆道がんは胆管や胆囊,十二指腸乳頭部などに発生するがんである.疾患の特徴として,自覚症状が乏しく,初期の段階での発見が困難であることが挙げられる.とくに進行例では胆道がんの90%に胆汁の流れが閉塞することにより閉塞性黄疸を引き起こし1),患者の生活の質(quality of life:QOL)を著しく低下させる.予後は一般的に不良であり,遠隔転移を伴う進行症例では5年生存率が2.9%ときわめて低い2).そのため,進行胆道がんでは薬物療法が治療の柱となり,がんの進行抑制とともに症状緩和やQOLの維持・向上を治療目標とする.代表的なレジメンとして,ゲムシタビンとシスプラチンによるGC療法があり,近年は免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)を加えたGC+ICI療法が新たな標準治療として期待されており,患者の状態や治療目的に応じた意思決定支援が求められる.

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