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治療の全体像と薬物療法
●濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma:FL)の治療●
●限局期●
下記より選択.
放射線療法(一照射野に病変が限局する場合),無治療経過観察,リツキシマブ単剤療法.
●進行期●
GELF規準を用いて低腫瘍量と高腫瘍量に分類し,下記より選択.
・低腫瘍量:無治療経過観察,リツキシマブ単剤療法.
・高腫瘍量:抗CD20抗体(リツキシマブまたはオビヌツズマブ)併用化学療法.
●再発難治例●
下記より選択.
抗CD20抗体併用化学療法,リツキシマブ+レナリドミド療法,EZH2阻害薬,CD19標的キメラ抗原受容体導入T細胞(chimeric antigen receptor T-cell:CAR-T)療法.
●びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:DLBCLの治療)●
●限局期●
R-CHOP療法+/−放射線療法.
●進行期●
下記より選択.
R-CHOP療法,Pola-R-CHP療法.
●再発難治例●
下記より選択.
救援化学療法+/−自家造血幹細胞移植併用大量化学療法,Pola-BR療法,CAR-T細胞療法,二重特異性抗体.
●古典的ホジキンリンパ腫(classical Hodgkin lymphoma:CHL)の治療●
●限局期●
・予後良好群:ABVD療法2コース+放射線療法(20グレイ).
・予後不良群:ABVD療法4コース+放射線療法(30グレイ).
⁎上記のいずれの群においても,放射線療法を避けたい患者では,ABVD療法6コースも選択肢となる.
●進行期●
下記より選択.
ABVD療法6コース,BV併用AVD療法6コース.
●再発難治例●
下記より選択.
救援化学療法,BV単剤療法,抗PD-1抗体.
⁎治療反応性次第で,自家造血幹細胞移植併用大量化学療法や同種造血幹細胞移植も行う.
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