特集 がん患者の療養の場の移行支援 ~アセスメント&社会資源の活用例~
押さえておきたい! 看護師が知っておくべき療養の場の移行支援のための基礎知識
病棟看護師・外来看護師の役割はどこまでか
安富 由紀
1
Yuki YASUTOMI
1
1静岡県立静岡がんセンター患者家族支援センター在宅転院支援室/訪問看護認定看護師
pp.590-594
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_590
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政策の背景から入退院支援に求められる看護の心構え
「超高齢社会」と呼ばれる日本は,団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年以降にかけ,少子化や認知症高齢者の増加,医療や介護の社会保障費など多くの問題が予想されており,迫りくる社会の変貌は,筆者の看護人生においても前例がないほど著しい.2040年代はさらに高齢化が進み,現役世代の人口の急減による医療・介護の担い手不足が重点課題となる.地域の医療・介護のニーズは,こういった社会の動向,地域の実情や提供体制により差が生じるため,日本は,2000年の介護保険制度創設以降も法の整備・制度化を重ねている.
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