リレーエッセイ がん看護CNS奮闘中 ~がんとともに社会で生きる患者を支えるための調整~ 【3】
第3回 在宅・訪問看護での調整①
在宅緩和ケアにおける調整,チームとの協働
矢野 順子
1
1ふくしま在宅緩和ケアクリニック/がん看護専門看護師
pp.314-315
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_314
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自己紹介
私は,がん専門病院に勤めていた頃に在宅緩和ケアや訪問看護に興味をもち,大学院修了後の2014年から現在の職場に就職しました.同年,がん看護専門看護師(OCNS)の認定を受けました.
当院は,訪問診療・訪問看護を専門とした在宅療養支援診療所で,医師2名,看護師4名のほか,併設する介護支援事業所にケアマネジャーも在籍しています.当院の訪問看護の対象は,がん患者が7割,非がん患者が3割で,年間の新規患者数・看取り数は年々増加しています.現在,私はスタッフの一人として勤務しており,オンコールのシフトにも入っています.そのため,患者・家族への直接介入の機会が多くなります.私は訪問看護に携わると同時にOCNSの資格を取得したため,同時に両方のキャリアを積む必要があり,当初はたいへん苦労しました.OCNSとして直接介入で実践を行ったり,地域の多職種とのつながりをつくったりしながら,少しずつ多職種とも人となりがわかる関係性を築いていきました.
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