特集 がん医療における「家族ケアの課題」 ~困難事例への解決アプローチ~
実践! がんとACP(意思決定支援)
標準治療終了時に起こる医療者間のコンフリクト(不協和)を解消する
松本 修一
1
,
園川 雄二
2
Nobukazu MATSUMOTO
1
,
Yuji SONOKAWA
2
1洛和会音羽病院看護部,長野県看護大学大学院/家族支援専門看護師
2東海大学医学部付属病院看護部/家族支援専門看護師
pp.166-170
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_166
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はじめに
本稿では,「標準治療終了時に起こる医療者間のコンフリクト(不協和)を解消する」をテーマとし,標準治療終了時に医療者間で生じやすい問題やその解決に向けて押さえておくべきポイントについて,事例を挙げて概説する.ここで述べる「標準治療終了」とは,がんの積極的治療の中断,支持療法(best supportive care:BSC)への移行を指す.
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