特集 がん薬物療法の看護技術
第Ⅲ章 有害事象
ホルモン療法×有害事象軽減
井関 千裕
1
1兵庫県立西宮病院看護部外来化学療法室/がん看護専門看護師,乳がん看護認定看護師
pp.491-494
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_491
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はじめに
ホルモン療法は,前立腺がんと乳がんの治療のカギとなるがん薬物療法の1つである.前立腺がんの場合,転移性前立腺がんに対する一次ホルモン療法としてLH-RHアンタゴニストが推奨されている1).局所進行性前立腺がんには,手術療法や放射線療法とホルモン療法を併用する場合がある.乳がんのホルモン療法の目的は,再発予防,または進行・再発乳がんでの生命予後の延長である.乳がんに用いられるフルベストラントは,中殿筋への筋肉注射である.
本稿では,ホルモン療法の皮下注射での看護技術について述べる.
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