増刊号 実践に活かすアドバンス・ケア・プランニング
第Ⅱ章 ACPを実践する
治療終了時期から看取り時期のACPとプロセス ~訪問看護師の立場から~
小沢 香
1
1(株)生活支援ステーションじょんのび/がん看護専門看護師
pp.127-130
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_127
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はじめに
治療終了時期のがん患者は,積極的治療の術がないことや,療養場所を真剣に考える時期であることを医師から告げられる.在宅で医療を受ける患者は,比較的日常生活動作が保たれている人,複数のがんの症状を抱えながら生活している人,余命数週間から数日で看取りの時期にある人など,それぞれの状況下で心の揺らぎを抱えながら療養を続けている.
本稿では,治療終了時期から看取りが近づいている時期(☞「治療期から治療終了時期のACPとプロセス」124頁,図1)にある患者のプロセスを3つのフェーズに分け,それぞれの時期におけるACP支援のポイントについて述べる.
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