増刊号 実践に活かすアドバンス・ケア・プランニング
第Ⅱ章 ACPを実践する
治療期から治療終了時期のACPとプロセス
児玉 美由紀
1
1北里大学病院看護部/がん看護専門看護師
pp.123-126
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_123
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はじめに
がんの病みの軌跡1)は,一般的に診断後から治療時期には比較的日常生活動作が保たれ,死亡前の約1~2ヵ月で急速に機能が低下することが特徴といえる(図1).根治が望めない状況であってもがん種によって治療選択の数や効果が異なるため,患者の受けとめや体験はさまざまであり,医療者は患者の心身の状況に応じてACP支援に取り組むことが求められる.
本稿では,進行がんと診断されてから治療終了時期にある患者のプロセスを3つのフェーズに分け,早期から取り組むACP支援について述べていく.
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