連載 臓器別がん 最新エビデンスに基づいた薬物療法と看護の実践 【2】
頭頸部がん
横田 知哉
1
YOKOTA Tomoya
1
1静岡県立静岡がんセンター 消化器内科
pp.615-621
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_615
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治療の全体像と薬物療法
ステージ別標準治療(表1)
頭頸部がんは亜部位ごとにステージ別の治療が異なるが,遠隔転移を伴わないステージⅣでも根治的な治療がされる場合が多い.
ステージⅡ喉頭がんの標準治療は放射線療法単独であるが,ハイリスクステージⅡ喉頭がんに対しては化学放射線療法(CRT)を積極的に検討する.
上咽頭がんはステージⅡから積極的にCRTを考慮する.
再発転移では薬物療法が基本であるが,頭頸部がん特有の局所の症状がクリティカルとなる場合は,緩和的局所照射や手術なども治療モダリティとして重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022