最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 がんの終末期を支えるには
頭頸部がん
大嶋 健三郎
1
,
加藤 晋一郎
,
阿部 誠治
1あそかビハーラクリニック
キーワード:
海綿静脈洞
,
緩和ケア
,
気道閉塞
,
腫瘍侵入性
,
オピオイド系鎮痛剤
,
頭頸部腫瘍
,
脳腫瘍
,
ターミナルケア
,
癌性疼痛
,
疼痛-神経因性
,
摂食機能障害
Keyword:
Airway Obstruction
,
Cancer Pain
,
Analgesics, Opioid
,
Brain Neoplasms
,
Cavernous Sinus
,
Head and Neck Neoplasms
,
Neuralgia
,
Neoplasm Invasiveness
,
Palliative Care
,
Terminal Care
pp.1104-1108
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056475
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頭頸部がんは,発生頻度は低いが,その約半数が進行がんである.放射線療法・化学療法への感受性が高く,病悩期間が長期化するため,病変の進行に伴う全身衰弱と急変死といった二面性をもち,精神的・社会的苦痛,スピリチュアルペインへの対応が重要な課題となる.難治性の神経障害性疼痛が問題となり,鎮痛補助薬の使用が重要となる.頭蓋底浸潤・海綿静脈洞転移,上気道閉塞,摂食困難に対しセデーション,気管切開,胃瘻増設等が適応となる.これらの症状に迅速に対応するとともに,患者・家族との良好なコミュニケーション,インフォームド・コンセントが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013