特集 女性のがん ~治療とケアの最前線~
治療の最前線
HPVワクチン ~誰に何を伝えなければならないのか~
宮城 悦子
1
MIYAGI Etsuko
1
1横浜市立大学医学部産婦人科学教室
pp.574-576
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_574
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はじめに
将来60%以上の子宮頸がんを予防することが期待されるHuman papillomavirus (HPV)ワクチンは,2013年6月以降定期接種ワクチンとしての積極的接種勧奨が差し控えられ,接種率は低迷した.その間,世界保健機関(WHO)は15歳までに90%の女子がHPVワクチンを接種するという目標を掲げている.本稿では一度失われたHPVワクチンへの信頼を取り戻すため「誰に何をつたえなければならないのか」を考えていく.
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