特集 直腸がんの手術をめぐる看護 ~「食べる・排泄する・動く」をサポートする~
データでみる直腸がんの特徴
佐藤 武郎
1
,
山梨 高広
2
,
内藤 剛
3
Takeo SATO
1
,
Takahiro YAMANASHI
2
,
Takeshi NAITOH
3
1北里大学医学部附属医学教育研究開発センター医療技術教育研究部門
2北里大学医学部下部消化管外科学
3北里大学医学部下部消化管外科学
pp.575-577
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_575
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はじめに
わが国における大腸がんは,増加傾向にある.早期発見されれば,比較的予後良好な悪性疾患であるが,検診事業での便潜血検査受診率も足踏みしており,死亡数も上昇している.
大腸がんは,結腸がんと直腸がんに分類されるが,直腸がんでは,発生部位によっては,ステージにかかわらず余儀なく永久人工肛門となる症例もあり,根治性と機能温存の両面から治療方法を決定する必要がある.一方,直腸がんにおいては,結腸がんには少ない局所再発と呼ばれる独特の再発形式があり,生命予後の改善とともに,局所のコントロールも重要となる.
本稿においては,公表されている直腸がんのデータから,その特徴を述べる.
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