特集 直腸がんの手術をめぐる看護 ~「食べる・排泄する・動く」をサポートする~
直腸がん治療の実際
佐藤 武郎
1
,
三浦 啓壽
2
,
内藤 剛
3
Takeo SATO
1
,
Hirohisa MIURA
2
,
Takeshi NAITOH
3
1北里大学医学部附属医学教育研究開発センター医療技術教育研究部門
2北里大学医学部下部消化管外科学
3北里大学医学部下部消化管外科学
pp.578-582
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_578
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はじめに
直腸がんは,発生部位によっては,ステージにかかわらず余儀なく永久人工肛門となる症例もあり,根治性と機能温存の両面から治療方法を決定する必要がある.一方,直腸がんにおいては,結腸がんには少ない局所再発と呼ばれる独特の再発形式があり,生命予後の改善とともに,局所のコントロールも重要となる.これらに関しては,多くの議論がされているがいまだ答えがない.近年では,遺伝子検査やそれに従う化学療法,新たな(化学)放射線療法などの治療方法が開発されてきた.
本稿においては,直腸がん治療の実際を述べる.直腸の区分や占居部位などに関しては,前項(575頁)確認のこと.
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