特集 患者報告型アウトカム ~患者の体験をケアに活かす~
【各領域における活用の実際】
緩和ケア病棟におけるPRO ~初期アセスメントシートの活用~
仲谷 みどり
1
,
岡山 幸子
2
Midori NAKATANI
1
,
Sachiko OKAYAMA
2
1宝塚市立病院緩和ケア病棟
2宝塚市立病院緩和ケア病棟/緩和ケア認定看護師
pp.648-650
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_648
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はじめに
がん患者の痛みは身体的な痛みだけではなく,精神的な痛み,社会的,スピリチュアルな痛みが複雑に絡み合っているため,看護師は身体的な苦痛に対するケアだけでなく,トータルペインの視点から考えた全人的なケアを行っていく必要がある.
当院緩和ケア病棟では,患者が緩和ケア病棟に入院後,患者の症状を包括的に評価するツールとして「緩和ケア病棟初期アセスメントシート」(図1)を用いている.ここで実際の活用方法について説明をする.
© Nankodo Co., Ltd., 2020