特集1 やっぱり現場がスキ! ~セルフケアからキャリアアップまで~
がん領域で自分とはたらく仲間をケアする ~スタッフケア~
岡山 幸子
1
Sachiko OKAYAMA
1
1宝塚市立病院看護部/緩和ケア認定看護師
pp.352-354
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_352
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雰囲気のよい仕事環境は,患者へのよりよいケアの提供につながる
病棟に一歩足を踏み入れたときに,その病棟から感じるそれぞれの雰囲気がある.看護師たちによって病棟の雰囲気はつくられていると言っても過言ではない.病棟に入った患者や家族は,看護師がどのような表情をして働いているか,どのような言葉を話しているか,耳を澄ませて聞いていることが多い.以前,ご自身ががんで闘病されていた高槻赤十字病院の岡田圭司先生が最後のご講演で次のように言われていた.担当看護師が「今日の担当です」とあいさつに来たときに「今日はこの看護師か,きついな」「今日はこの看護師か,よかった」と,患者は正直,そう思うものである.では「この看護師さんに出会えてよかった」「自分の担当でよかった」「この病棟に入院できてよかった」と患者に感じてもらうにはどのように対応したらよいだろうか.
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