特集2 研究結果を生かした診断・治療期の緩和ケア ~実践へのチャレンジ~
【1.早期からの緩和ケア】
アドバンス・ケア・プランニング(ACP) ~いつから,どうやって進める?~
岸野 恵
1
Megumi KISHINO
1
1神戸大学医学部附属病院看護部/がん看護専門看護師
pp.43-45
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_43
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
ACPとは,年齢や健康状態を問わず,その人の価値,人生の目標,これからの医療・ケアに関する選好を理解し共有するプロセスである.そのゴールは,たとえ本人の意思決定能力がなくなっても,本人の価値,目標,選好に一致した医療・ケアが提供されることを確かなものにすることである1,2).ここでは,治癒困難ながんなどの「重篤な疾患(serious illness)」をもつ場合について,最近の研究結果を通してその理解を深め,その実践を考えたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2020