特集 肺 炎
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    治療 肺炎治療の実際
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    肺炎の人生の最終段階における医療・ケアとアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                千田 一嘉
                                            
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                  1金城学院大学薬学部
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
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                                    ▶高齢者の肺炎の人生の最終段階における医療・ケアは重要課題である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶反復する誤嚥性肺炎や疾患末期・老衰の患者には,個人の意思やQOLを考慮した治療・ケアが推奨される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶患者本人の意思とQOLの尊重は基本的人権であり,医療ケアの本質である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶多職種協働のチームが肺炎の患者背景を全人的にアセスメントする.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶緩和ケアの理念に立った,本人の意向や人生観・死生観を尊重した意思決定支援が必須である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶ACPで患者本人の価値観や意思を尊重する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶ACPは事前に説明,意思決定支援,合意形成後に,合意を共有した医療・ケアを実践する過程である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶フレイル評価軸を活かしたACPが推奨される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶肺炎の啓発活動と,個人健康記録(PHR)の利活用が課題である.
                                
                                
                            
                        
                
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                                    ▶高齢者の肺炎の人生の最終段階における医療・ケアは重要課題である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶反復する誤嚥性肺炎や疾患末期・老衰の患者には,個人の意思やQOLを考慮した治療・ケアが推奨される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶患者本人の意思とQOLの尊重は基本的人権であり,医療ケアの本質である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶多職種協働のチームが肺炎の患者背景を全人的にアセスメントする.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶緩和ケアの理念に立った,本人の意向や人生観・死生観を尊重した意思決定支援が必須である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶ACPで患者本人の価値観や意思を尊重する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶ACPは事前に説明,意思決定支援,合意形成後に,合意を共有した医療・ケアを実践する過程である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶フレイル評価軸を活かしたACPが推奨される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶肺炎の啓発活動と,個人健康記録(PHR)の利活用が課題である.
                                
                                
                            
                        
                
                pp.1747-1751
                
                
                
                  発行日 2025年11月1日
                  Published Date 2025/11/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_024
                
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はじめに
国立社会保障・人口問題研究所は2025年に日本の高齢化率(65歳以上人口の割合)が30%を超えると推計している.肺炎は高齢者に多くみられ,“医聖”ウィリアム・オスラー(1849~1919)は「肺炎は老人の友」と言った.わが国の2023年の死亡統計では「肺炎」が第5位,第3位の老衰と第4位の脳血管障害は肺炎の大きな原因病態で,誤嚥性肺炎は第6位であり,肺炎の9割以上が高齢者であった.肺炎は大きな社会負担であり,特に高齢者の肺炎の人生の最終段階における医療・ケアは重要課題である.

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