特集1 いま知っておきたい! がん治療薬12 ~くすりを知ればケアがよくなる~
Dose-dence dAC療法 ドキソルビシン+シクロホスファミド療法
野村 久祥
1
,
山口 眞由美
2
Hisanaga NOMURA
1
,
Mayumi YAMAGUCHI
2
1国立研究開発法人日本医療研究開発機構
2広島大学病院看護部/がん看護専門看護師
pp.20-21
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_20
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薬剤情報
薬効分類:ドキソルビシン:アントラサイクリン系抗がん薬 シクロホスファミド:アルキル化薬 適応:乳がん 用法・用量:ドキソルビシン:60 mg/m2を2週間おきに4回投与 シクロホスファミド:600 mg/m2を2週間おきに4回投与 フィルター:なし 血管外漏出分類:ドキソルビシン:壊死性抗がん薬 シクロホスファミド:炎症性抗がん薬
主な副作用
悪心・嘔吐:high risk,脱毛あり
治療法の選択の根拠3)
乳がん初期治療において,アントラサイクリン系薬剤を含むレジメン(AC, EC, FEC, CAFなど)は,非常に有用とされています.CALGB 9741試験では,投与間隔を短くする本レジメンは,こう腫瘍効果を高めるといった理由から,2003年以降,海外でも標準療法として行われてきました.わが国でも,持続型G-CSF製剤が使用できることとなり,推奨レジメンとされています.
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