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CT dose control 熊本大学におけるCT dose control
中浦 猛
1
,
吉田 守克
1熊本大学 大学院医学研究科画像診断治療科
キーワード:
コンピュータ画像処理
,
体格
,
X線CT
,
放射線障害
,
放射線量
,
放射線防護
,
臨床プロトコール
,
管電圧
,
コントラストノイズ比
Keyword:
Clinical Protocols
,
Image Processing, Computer-Assisted
,
Radiation Injuries
,
Radiation Protection
,
Radiation Dosage
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Body Size
pp.1328-1333
発行日 2019年11月26日
Published Date 2019/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2020043031
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従来,CT検査のような低線量被ばくによる発癌リスクの増加は完全には証明されておらず,喫煙,食事,ウイルスなどと比較してかなり低いことが予想されていたが,小児においてはCT検査程度の被ばくでも発癌のリスクが増加することがいくつか報告されてきている1)。一方でCT機器の発展により,小児診療においてもCTの重要性が高くなり,CTの対象となる患者数と患者1人当たりの検査回数が増加しており,小児CTにおける被ばくコントロールは非常に大きなテーマとなっている。体幹部造影CTは頭部CTと比較して,設定によっては大きく被ばく量を低下させることが可能である。また,近年では小児の低被ばくCTプロトコルとして低電圧撮影が推奨されており,近年導入された逐次近似再構成法も有用と思われる。本稿ではフィリップス社のiCT(Philips iCT)におけるこれらの技術を用いた体幹部造影CTプロトコルについて主に解説する。
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