特集1 いま知っておきたい! がん治療薬12 ~くすりを知ればケアがよくなる~
FOLFIRINOX療法
野村 久祥
1
,
森川 みはる
2
Hisanaga NOMURA
1
,
Miharu MORIKAWA
2
1国立研究開発法人日本医療研究開発機構
2前 慈恵会医科大学附属病院/がん看護専門看護師
pp.17-19
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_17
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薬剤情報
薬効分類:オキサリプラチン:プラチナ製剤 イリノテカン:トポイソメラーゼⅠ阻害薬 フルオロウラシル:代謝拮抗薬 適応:膵がん 用法・用量:オキサリプラチン85 mg/m2,レボホリナート200 mg/m2,イリノテカン180 mg/m2,フルオロウラシル急速静注400 mg/m2,フルオロウラシル持続静注2,400 mg/m2 フィルター:なし 血管外漏出分類:オキサリプラチン:炎症性抗がん薬 イリノテカン:炎症性抗がん薬 フルオロウラシル:炎症性抗がん薬
主な副作用
悪心・嘔吐:high risk,脱毛あり
治療法の選択の根拠1)
局所進行切除不能膵がんと遠隔転移を有する膵がんで治療方針が異なります.前者の場合は,一次化学療法として,ゲムシタビン(GEM)単独療法,またはS1単独療法,FOLFIRINOX療法,GEM+nabPXL療法はすべて弱い推奨です.遠隔転移を有する膵がんに対しての一次化学療法は,FOLFIRINOX療法またはGEM+nabPXL療法が推奨されます.
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