特集 いま必要ながん看護 ~がん対策推進基本計画の実現を目指して~ 【患者・家族支援】
がんよろず相談の実践 ~患者・家族が主人公であるために~
髙田 由香
1
,
御牧 由子
2
Yuka TAKADA
1
,
Yoshiko MIMAKI
2
1静岡県立静岡がんセンター疾病管理センターよろず相談専門監/医療ソーシャルワーカー
2静岡県立静岡がんセンター疾病管理センターよろず相談主査/医療ソーシャルワーカー
pp.663-665
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_663
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いま求められているもの
よろず相談は,静岡がんセンター(以下,当院)の基本理念の1つである「患者・家族の徹底支援」の具現化としてワンストップの相談窓口の機能をもち,2002年の開設時より正面玄関横の院内でもっとも目立つ場所に設置されている.その支援スタイルは,2007年に策定された「がん対策推進基本計画」において,相談支援の機能が評価される礎となり,がん相談支援センターのモデルとなった.2012年にはがん患者・家族への相談支援の体制が評価され,日本対がん協会より「朝日がん大賞」の表彰を受けている.
本稿ではよろず相談の17年間の歩みを振り返り,がんになっても患者・家族が主体的に治療に取り組み,その人らしい生活を継続していくための相談支援について述べる.
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