病院と地域活動 インタビュー
患者は治療の主人公—「教育医学」の実践
乾 達
1
Susumu INUI
1
1乾医院
pp.528-535
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208338
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乾達氏は静岡県清水市にある乾医院の2代目,大学を卒業後,病院勤務医を経験,昭和45年に診療所の跡を継いだ.父の蕃氏は現在も東洋医学を中心とした診療を行われている.数年前までは有床診療所であったが現在入院患者はいない.50年前に建てられた古びた建物を改造して使っている普通の開業医院と言っていいだろう.医師3名(父の蕃氏及び達氏ご夫妻),看護婦,事務員などスタッフが9名,1日100人程度の患者を診るのにはちょっと贅沢と言えようか.
達氏は「患者自身が病気に対する主体性を確立するよう働きかける」という「教育医学」を提唱して,様々な実践を行っている.氏の「教育医学」について具体的にどのような診療が行われているのか清水市に乾氏を訪ねた.
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