特別寄稿
痛みのケアから学んだこころと身体の結びつき~疼痛看護学実習を振り返って~
足達 知美
1
Tomomi ADACHI
1
1高知赤十字病院看護部
pp.603-607
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_603
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はじめに
4年次の卒論ゼミで4年間の学びの集大成ともなる疼痛看護学実習を行った.私の出身大学では4年次,卒論ゼミで行う臨地実習は統合実習の一部に位置づけられている.実習場所は約1年前の3年次に3週間,慢性期成人看護学実習を行った病棟でもあった.今回の実習の目的は「痛みのある患者のケアをとおして患者の痛みを理解し,疼痛看護の意義を知る」という痛みを焦点に据えたもので,わずか3日間の病棟実習ではあったが,患者とのかかわりをとおして今の自分にとって最大限の学びができたと思う.その貴重な学習体験を振り返り,疼痛看護実習報告としてまとめてみた.
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