リレーエッセイ 若手がん看護CNS奮闘中! ~これからの活動の場を考える~ 第4回 役割開発のために活躍するOCNS
「焦らず くじけず あきらめず!」の助言を元に
岩崎 多津代
1
Tatsuyo IWASAKI
1
1独立行政法人国立病院機構東京医療センター看護部/がん看護専門看護師
pp.582-583
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_582
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自己紹介
私は,がん看護に興味をもつまでに救急や災害看護での活動経験があり,若手がん看護専門看護師(以下,OCNS)ではありませんが,今回,がん看護に興味のある看護師の皆さまに活動をお伝えする機会をいただけたことに感謝しております.
救急看護に興味をもっていた私が,がん看護に興味をもったきっかけは院内異動でがん患者・家族の看護に携わったことでした.私自身家族のがん看取り後からあまり期間が経っていなかったこともあり,当時はその異動に複雑な思いを抱えていました.そんな私でしたが,がん患者の手術やがん化学療法,化学放射線療法など予定治療の完遂や転移・再発,病状増悪時の治療や療養に関する意思決定支援に携わり,患者・家族とともに悩み考えるなかで患者・家族のQOL維持や向上を支援するがん看護に興味をもつようになりました.
がん看護初心者の私は,患者とのかかわりにおける悩みは多く,解決策を求め看護協会の勉強会や文献などで学んだのですが,解決できず悩んでいました.そんななかで恩師とめぐり合い,より深くがん看護を学ぶことでいま感じている悩みが解決できる可能性を感じ,大学院に進学しました.大学院での学びは無知で未熟な自分と直面する体験でもあり,つらく苦しい時間でしたが,大学院の教員や先輩,同期,実習指導のOCNSなどたくさんの方々の支えがあり,「焦らず くじけず あきらめず!」がんばる力を得る貴重な時間でもあり,いまも私を支える力となっています.大学院修了後,復職した2011年にOCNSの資格を所得し,2014年に現在の職場に就職,2016年にOCNS資格を更新しました.
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