第Ⅱ章 10の病院に学ぶ苦痛スクリーニングの取り組み
三重大学医学部附属病院における苦痛のスクリーニングの取り組み
福永 稚子
1
,
松原 貴子
2
,
堀口 美穂
1
1三重大学医学部附属病院緩和センター看護部/がん看護専門看護師
2三重大学医学部附属病院緩和ケア科・緩和ケアセンター
pp.470-475
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_470
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施設の特徴
当院は県内唯一の大学病院で特定機能病院である.ベッド数は675床で,稼働率は85.7%,在院日数は12.1日(2018年度平均)である.
がん診療においては,都道府県がん診療連携拠点病院を担い,緩和ケアセンターを備えている.緩和ケアセンターは,センター長,専従医師,ジェネラルマネージャー各1名,専従看護師2名が属している.緩和ケアチームには,前述のメンバーに加え,精神科医師,薬剤師,臨床心理士,管理栄養士,メディカルソーシャルワーカー,鍼灸師,理学療法士,作業療法士がいる.
2017年度の入院患者総数は1万5,915名であり,そのうちがん患者の割合は37.9%であった.緩和ケアチームへの依頼件数は319件で,入院がん患者の5.2%であった.
看護体制は7対1をとっている.病棟では,卒後3年未満の看護師が全体の55%を占めている.
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