資料
CKD患者のセルフケア行動および認識尺度原案の作成
片山 初美
1
,
木内 ひとみ
1
,
中川 早苗
1
,
山下 実保子
1
,
門 浩志
2
1近江八幡市立総合医療センター看護部
2近江八幡市立総合医療センター腎臓内科
キーワード:
CKD
,
セルフケア行動
,
認識
Keyword:
CKD
,
セルフケア行動
,
認識
pp.29-36
発行日 2024年10月31日
Published Date 2024/10/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200342
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【目的】CKD患者に対する療養支援の効果を簡便かつ均質に評価するための「セルフケア行動および認識尺度原案」を作成し,質問項目の妥当性を検討する.
【方法】CKD教育入院を受けたのち,腎臓内科外来に通院中の患者260名にわれわれが作成した自記式質問紙調査票(以下,調査票と略す)を配布し,基本属性,セルフケア行動35項目,セルフケア行動に対する認識23項目について調査し,尺度の原案作成に必要な項目を因子分析により検索した.尺度の信頼性は,Cronbachのα係数を用いて評価した.
【結果】調査項目の中から,因子負荷量の高い項目として,セルフケア行動尺度は,セルフモニタリング4項目・食事療法4項目・感染予防1項目・精神的安寧2項目の合計11項目,認識面ではセルフケア行動に対する負担感5項目を尺度原案として採用した.尺度原案の信頼性は,セルフケア行動α0.765,セルフケア行動に対する負担感α0.743であり,質問項目の妥当性を確認した.
【考察】外来看護師がCKD患者への療養支援を継続していくためには,CKD患者への教育経験に関係なく誰もが同じ視点で介入する必要がある.本尺度原案を使用することで,セルフケア行動やセルフケアに対する負担感を客観的に評価することとなり,必要な支援内容が明確になると考えている.
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