Japanese
English
症例
S状結腸癌に併存した下行結腸神経鞘腫の1例
A rare case of schwannoma arisen in the descending colon simultaneously with sigmoid colon cancer
阿河 杏介
1
,
中山 俊二
1
,
粟津 正英
1
,
大村 典子
1
,
山本 雄造
1
,
前田 裕巳
1
K. Agawa
1
,
S. Nakayama
1
,
M. Awadu
1
,
N. Omura
1
,
Y. Yamamoto
1
,
H. Maeda
1
1神戸労災病院外科
キーワード:
神経鞘腫
Keyword:
神経鞘腫
pp.93-98
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_93
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神経鞘腫はSchwann細胞由来の腫瘍であり,頭頸部,体幹,四肢の軟部組織に発生することが多い.消化管における発生頻度は全体の10%未満と低く1),さらに大腸に発生することは4~5%と非常にまれである2).神経鞘腫は術前診断が困難なため,診断と治療を兼ねて手術が施行される.今回われわれは,S状結腸癌と同時に下行結腸粘膜下腫瘍を腹腔鏡下に切除し,病理組織学的に下行結腸神経鞘腫の診断を得た希少な1例を経験したので報告する.
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