Japanese
English
特集 便失禁の診断と治療update
II. 各論
6.便失禁の治療―食事療法および薬物療法
Management of fecal incontinence:dietary and pharmacological approach
石井 正之
1
,
高木 磨子
1
M. Ishii
1
,
K. Takagi
1
1神鋼記念病院排便機能障害外来
キーワード:
便失禁
,
食事療法
,
薬物療法
Keyword:
便失禁
,
食事療法
,
薬物療法
pp.694-699
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_694
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食事・薬物療法は便失禁に対して最初に行われる治療である.まず問診と身体所見をもとに病態を把握し治療を選択する.便を出しやすく漏れにくい状態にするように食事と薬剤で調節を行う.食事療法では食物繊維の摂取が,薬物療法ではcalcium polycarbophilとloperamide hydrochlorideが治療の中心になる.しかし病態によっては症状の悪化を招くこともあるため,病態の把握と治療効果の観察が重要である.
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