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特集 一般・消化器外科 最新の術前・術後補助療法
II. 各論
4. 胆膵
2)切除可能胆道癌における周術期化学療法
Perioperative chemotherapy in resectable biliary tract cancer
大鶴 徹
1
,
仁科 智裕
1
T. Otsuru
1
,
T. Nishina
1
1国立病院機構四国がんセンター消化器内科
キーワード:
胆道癌
,
周術期化学療法
Keyword:
胆道癌
,
周術期化学療法
pp.1130-1136
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1130
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胆道癌の根治的治療は手術であるが,術後再発率が高く予後不良である.周術期化学療法は予後改善に重要であるが,これまで臨床試験では有意な有効性は示せなかった.最近,いくつかの有望な術後補助療法の第Ⅲ相試験の結果が公表された.JCOG1202により,根治切除後の術後補助療法の有効性がはじめて証明され,S-1療法が本邦における標準治療になる見通しである.術前補助療法の試験も進行中で,周術期における胆道癌の予後改善が期待される.
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