Japanese
English
特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
7.技術的切除可能肝転移に対する術前・術前後化学療法
Preoperative chemotherapy and perioperative chemotherapy for technically resectable colorectal liver metastases
松村 優
1
,
長谷川 潔
2
M. Matsumura
1
,
K. Hasegawa
2
1虎の門病院消化器外科
2東京大学肝胆膵外科・人工臓器移植外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
切除可能肝転移
,
術前化学療法
,
周術期化学療法
Keyword:
大腸癌肝転移
,
切除可能肝転移
,
術前化学療法
,
周術期化学療法
pp.691-695
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_691
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
切除可能肝転移の予後向上のため,術前化学療法および術前後化学療法が試みられているが,今までに行われたランダム化比較試験(RCT)では術前化学療法の切除単独および術後補助化学療法に対する優位性を示すエビデンスは確立されておらず,その施行は慎重に検討する必要がある.また,抗EGFR抗体薬の使用に関してはより慎重になることが推奨される.切除可能境界病変に関しては,切除可能肝転移とは別にさらなる知見を積み重ねる必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021