Japanese
English
臨床報告・1
食道・挙上結腸部の縫合不全に対し,前胸部皮膚・挙上結腸の一塊遊離を行い再吻合した1例
Reanastomosis after en bloc mobilization of an anastomosis between a precordial skin flap and lifted colon at the site where the anastomosis between the esophagus and lifted colon had failed:a case report
村上 三郎
1
,
大久保 雄彦
1
,
坂田 秀人
1
,
竹内 浩紀
1
,
北郷 邦昭
1
,
平山 廉三
1
Saburo MURAKAMI
1
1埼玉医科大学消化器・一般外科(II)
キーワード:
食道癌
,
挙上結腸
,
縫合不全
Keyword:
食道癌
,
挙上結腸
,
縫合不全
pp.523-527
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904837
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はじめに
食道癌手術における食道再建術では,再建臓器として最も胃が用いられる.しかし,胃切除術の既往例や,胃切除術(あるいは胃全摘術)を必要とする胃疾患併存例などで再建用臓器として胃を利用できない症例では,挙上結腸による再建が選択されるのが一般的である1〜6).今回,胃癌・食道癌併存症例に対して横行結腸を用いた胸骨前食道再建術を施行したが,食道・挙上結腸吻合部の縫合不全をきたした.縫合不全間隙が4cmと長かったため,挙上結腸を前胸部皮膚とともに授動したのち再吻合し,良好な経過を経た症例を経験したので報告する.
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