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特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
III. 肝胆膵
5.腹腔鏡下Glisson一括処理に役立つLaennec被膜の正しい理解
Anatomy of Laennec’s capsule for laparoscopic liver resection
工藤 雅史
1
,
後藤田 直人
1
M. Kudo
1
,
N. Gotohda
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
Laennec被膜
,
Glisson鞘
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
Laennec被膜
,
Glisson鞘
pp.541-546
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_541
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腹腔鏡下系統的肝切除術は手技難度が高く,まだまだ標準的手術と呼べるほど普及はしていない.しかしながら,腹腔鏡手術は拡大視効果によってこれまで開腹手術ではあまり認識されていなかった微細な膜構造を認識できるメリットがある.系統的肝切除の手術術式にはGlisson一括処理という手技があるが,安全・確実な腹腔鏡下Glisson一括処理を行うためにLaennec被膜の正確な肝臓解剖の理解が必須である.そこで本稿ではLaennec被膜の組織学的な実態について解説した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022