Japanese
English
特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
II. 下部消化管
5.腹腔鏡下で脾彎曲部授動を行う際に必要な局所解剖
Local anatomy of around splenic flexure for laparoscopic taking down
大木 悠輔
1
,
惠木 浩之
1
,
秋田 聡
1
,
杉下 博基
1
,
石丸 啓
1
,
渡部 祐司
1
Y. Ogi
1
,
H. Egi
1
,
S. Akita
1
,
H. Sugishita
1
,
K. Ishimaru
1
,
Y. Watanabe
1
1愛媛大学
キーワード:
pincer approach
,
横行結腸間膜
,
脾彎曲部授動
Keyword:
pincer approach
,
横行結腸間膜
,
脾彎曲部授動
pp.480-483
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_480
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脾彎曲部授動は,脾彎曲部に発生する結腸癌だけではなくS状結腸癌や直腸癌でも行う,大腸外科医にとって大切な手技である.脾彎曲部では前腸系と中腸・後腸系の膜構造が複雑に癒合しているため,脾彎曲部授動の難易度は高い.癒合している膜構造は発生学的用語と臨床外科局所解剖学的用語が混在しているため,これを整理し理解することが重要である.頭側尾側混合アプローチ(pincer approach:横行結腸間膜挟み撃ち法)は,安全に脾彎曲部授動を行う際のアプローチとして有用であると考えている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022