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臨床経験
日本内視鏡外科学会技術認定医(へルニア領域)取得を境に後進教育に注力したら,合格者の手術周辺の環境には何が起こったのか?
What happened to the surgical skills and environments for surgeons after obtaining the Japanese Society of Endoscopic Surgeons certification in the category of hernias?
田澤 賢一
1
,
荒木 達大
1
,
森田 誠市
2
,
澤田 成朗
3
,
山岸 文範
3
,
藤井 努
4
K. Tazawa
1
,
T. Araki
1
,
S. Morita
2
,
S. Sawada
3
,
F. Yamagishi
3
,
T. Fujii
4
1糸魚川総合病院外科
2飯田病院外科
3糸魚川総合病院外科
4富山大学消化器・腫瘍・総合外科
キーワード:
TAPP
,
技術認定
,
指導医
Keyword:
TAPP
,
技術認定
,
指導医
pp.177-181
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_177
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日本内視鏡外科学会(JSES)の技術認定医資格は後進を指導するに足りる力量を有する外科医を選定する資格である.同資格取得に対する外科医の意欲は高く,近年,消化器/一般外科のヘルニア領域でもその技術的な情報開示がすすんでいる1~4).しかし,技術認定合格を機に合格者たる外科医はさらなる手術の進化・高難度化をすすめる反面,後進教育を行うというジレンマに直面する5).Solo-surgeryの腹腔鏡下鼠径部ヘルニア根治術では,助手の関与が乏しくその技術習得がむずかしい.後進教育を主体とした場合,合格者の手術手技や周囲環境の精度管理は十分可能なのか.本研究では,同認定資格取得後の後進教育を主体とした環境下での,資格取得前後における合格者の手術手技および関連因子の変化について,後方視的に検討することを目的とした.
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