Japanese
English
症例
術前化学療法が奏効し病理組織学的に完全奏効を得た局所進行上行結腸癌の1例
A case of successfully treated locally advanced ascending colon cancer with neoadjuvant chemotherapy which resulted in complete response
白根 和樹
1
,
絹田 俊爾
1
,
萩尾 浩太郎
1
,
羽成 直行
1
,
岡崎 護
1
K. Shirane
1
,
S. Kinuta
1
,
K. Hagio
1
,
N. Hanari
1
,
M. Okazaki
1
1竹田綜合病院外科
キーワード:
局所進行上行結腸癌
,
術前補助化学療法
,
SOX療法
Keyword:
局所進行上行結腸癌
,
術前補助化学療法
,
SOX療法
pp.1179-1183
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1179
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はじめに 大腸癌を根治するための手術治療の基本はR0切除を行うことであるが,局所進行大腸癌に対しては十分なサージカルマージンを確保することが困難であることがある.近年,そうした症例に対し術前補助化学療法(neoadjuvant chemotherapy:NAC)を実施することで,腫瘍が縮小し根治切除が可能となったという報告が散見されるようになってきた1~3).今回,われわれは局所進行上行結腸癌に対してNACとしてS-1とoxaliplatinによるSOX療法を実施したところR0切除が可能なレベルにまでダウンステージングし,さらに病理組織学的に完全奏効(complete response:CR)を得た症例を経験したため報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022