Japanese
English
特集 十二指腸疾患への外科アプローチ
II. 各論
9.他臓器癌からの浸潤を含む十二指腸の部分切除と再建
Partial resection and reconstruction of the duodenum, including infiltration from adjacent organ cancer
德永 良太
1
,
出口 義雄
1
,
酒井 透
1
,
照沼 拓也
1
,
千葉 誠也
1
,
高野 弓加
1
,
北條 真鈴
1
,
石田 幸子
1
,
面高 俊祐
1
,
小城原 傑
1
,
田邊 太郎
1
,
道端 浩三郎
1
,
磯崎 正典
1
,
松尾 海
1
,
保母 貴宏
1
,
鬼丸 学
1
,
横山 登
1
,
井上 晴洋
1
R. Tokunaga
1
,
Y. Deguchi
1
,
T. Sakai
1
,
T. Terunuma
1
,
S. Chiba
1
,
Y. Takano
1
,
M. Hojo
1
,
S. Ishida
1
,
S. Omotaka
1
,
S. Ogihara
1
,
T. Tanabe
1
,
K. Michihata
1
,
M. Isozaki
1
,
K. Matsuo
1
,
T. Hobo
1
,
M. Onimaru
1
,
N. Yokoyama
1
,
H. Inoue
1
1昭和大学江東豊洲病院消化器センター
キーワード:
十二指腸
,
部分切除
,
double tract再建
Keyword:
十二指腸
,
部分切除
,
double tract再建
pp.1174-1178
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1174
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内視鏡での治療ができない十二指腸の腫瘍性病変に対しては病変によってアプローチが大きく異なる.十二指腸乳頭(Vater乳頭)にかかる病変であれば膵頭十二指腸切除術を検討しなければならないが,その侵襲の大きさを考えると,良性腫瘍や多臓器腫瘍の浸潤などで乳頭との距離がとれる病変であれば,局所切除や十二指腸部分切除を検討し侵襲を控えるべきである.しかし十二指腸は,Vater乳頭の存在もあり,ほかの小腸ほど自由に切除することがむずかしく,もし切除できても直接縫合での再建で狭窄を起こしてしまう可能性も高い.そのため術者は術前から切除・再建方法を十分に検討する必要がある.
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